【加山又造】銅版画 サイ
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共同通信社刊行版画作品集No.45
1978年制作 E.A(限定95部)
エッチング(銅版画) アクアチント 雁皮刷り
画面 11.9 × 15cm
額外寸 50.5 × 45.5cm
付属品 額装 黄袋 布張ケース
額マットに数点シミあり
加山又造(1927-2004)は、戦後の日本画界に革新をもたらした巨匠ですが、実は版画の分野においても極めて重要な足跡を残した作家です。
「日本画」という枠組みにとらわれず、リトグラフ、エッチング(銅版画)、シルクスクリーン、木版画など、多種多様な技法を自在に操りました。
彼は単に「版画は複製ではなく、それ自体が独立した芸術作品である」と考えていました。そのため、自ら版画制作のプロセスに深く関わり、高いクオリティを追求しました。現在もアート市場での評価は非常に高く、インテリアとしての馴染みやすさと、美術品としての格調の高さを兼ね備えています。
加山又造の「サイ」をモチーフにした作品は、彼の画業において「初期の苦悩と模索」を象徴する重要なテーマの一つです。
特に1950年代の日本画の傑作から、1960年代、70年代に制作された版画まで、異なる時期と技法で描かれています。
原点としての『月と犀(サイ)』
加山がサイを描き始めたのは、戦後間もない1950年代です。
当時の彼は、従来の日本画の枠組みを超えようとしており、西洋のシュルレアリスムやブリューゲルのような表現を取り入れていました。1953年の肉筆画: 東京国立近代美術館に所蔵されている代表作の一つです。不毛な大地に立つ巨大なサイと、空に浮かぶ孤独な月が描かれています。戦後の虚無感や、現代社会における人間の孤独・不安を、サイという強固でありながらどこか悲しげな動物に託して表現したと言われています。
版画においても、加山はこのモチーフを繰り返し取り上げています。
以下の2点が特に代表的な作品です。
1960年制作:リトグラフ『月とサイ』
初期のリトグラフ作品で、肉筆画に近い幻想的で静謐な雰囲気が特徴です。
色の重なりによって、月光に照らされたサイの重厚な体が柔らかく描き出されています。
1978年制作:エッチング『サイ』
版画技術が円熟した時期の作品です。
銅版画特有の鋭く細密な線によって、サイの鎧のような皮膚の質感や、体全体の圧倒的な重量感が強調されています。インクの濃淡が美しく、動物を「一つの物質的な塊」として捉える加山の観察眼が光る一品です。
加山又造の版画の中で、猫や桜に比べると「サイ」はよりストイックで芸術性の強いモチーフとして、アートファンやコレクターから高く評価されています。特にこの1978年のエッチング作品は、その密度の高い表現から現在も市場で人気があります。
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